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【談話】新「防衛計画の大綱」の閣議決定に抗議する

2010年12月17日
安保破棄中央実行委員会事務局長
早坂義郎

 菅民主党政権は17日、今後10年間の「国防の方針」である「防衛計画の大綱」と11年度以降の防衛費総額を約23兆4900億円とする中期防衛力整備計画(中期防)を閣議決定した。
 今回の決定は、憲法の制約を取り払って、「脅威」を口実に軍事優先の国づくりの方向を打ち出したものである。
 新「防衛計画の大綱」の危険な問題点の第1は、軍縮≠フポーズをとっていた従来の「大綱」の「基盤的防衛力構想」と決別≠オ、自衛隊増強を新たな段階にすすめる軍備拡張の方向に大きく舵を切ったことである。
 第2は、中国や北朝鮮を「脅威」と煽り、「動的防衛力」として、南西諸島に自衛隊を配備するなどこれらに対する軍事的増強、軍事威嚇行動に踏み出そうとしていることである。
 第3は、自衛隊の海外派兵を恒久化し、世界の紛争へ積極的に関与していく姿勢を打ち出していることである。
 第4に、「武器輸出三原則」の見直しについて明記することは見送ったものの、「禁止対象から外す必要性」を指摘し、将来的な見直しの検討を示唆していることも重大である。
 このように新「防衛計画の大綱」は、憲法の平和原則を踏みにじる重大な内容であり、自民党政権でさえやれなかった危険な「日米同盟優先」、「軍事至上主義」の国づくりをすすめるものである。
 安保破棄中央実行委員会は今回の閣議決定に厳重に抗議するとともに、平和憲法を守り、「日米軍事一体化」、「自衛隊の海外派兵の恒久化」など軍事優先の国づくりに反対してたたかう決意を表明する。
以  上


◆忘年会に25人参加し、歓談

 12月22日、大阪安保事務所で行なった「2010年望年会」には、AALA連帯、新婦人の代表や地域安保の活動家、個人幹事など、沖縄の選挙支援に行った14人もふくめて25人が参加、来年のたたかいの展望などを語り合い、新年の奮闘を誓い合いました。

伊波洋一さん招き、沖縄に連帯するつどい
沖縄基地問題いよいよ正念場
「日米合意」撤回せよ

伊波洋一さん 11月28日投開票の沖縄県知事選挙では、「普天間基地の県内移設」反対を堂々と訴えた伊波洋一候補が大健闘し、現職を追い詰めましたが、いま一歩のところで惜敗しました。日米両政府の手先となってきた仲井真知事も選挙戦の後半、世論に押されて「県外移設」を言い出し、当選後の会見でも「県内移設はムリ」ととれる発言をしています。また、同時に行われた宜野湾市長選挙では、伊波市政を継承する安里猛さんを当選させることができました。
 こうした中、菅首相がこの17・18日に沖縄を訪問し、県民の総意に背いてあくまで日米合意の「辺野古移設」を押し付けるなど、普天間基地問題をめぐるたたかいは年末から新年にかけていよいよ重大な局面を迎えようとしています。
 沖縄県民と連帯して「日米合意撤回、普天間基地の無条件撤去」への道を開くとともに、日米安保条約廃棄をめざすたたかいもますます重要になってきています。
 こうしたもとで伊波さんをお招きし、日米軍事同盟のあり方が問われる「普天間基地問題」など今後の運動の展望を語っていただく機会は、得がたいものです。多数の皆さんのご参加を呼びかけます。

米軍・自衛隊一体化 実働演習強行

 11月23日に北朝鮮による韓国・延坪島への無法な軍事攻撃が発生した直後、28日から黄海で大規模な米韓合同軍事演習が行われ、横須賀を母港としている原子力空母G・ワシントンなどが参加しました。その際、米第7艦隊所属のミサイル巡洋艦「シャイロー」が舞鶴港に入港、日本海で北朝鮮を想定した「ミサイル防衛」訓練を行ないました。
 この合同演習に連動して、12月3日から10日まで、1986年以来10回目を数える日米共同統合実働演習(キーン・ソード=鋭い剣)が九州と周辺海空域で行われました。自衛隊3軍と米4軍合せて艦船60隻、航空機400機、兵員4万4,500人が参加、これまで10回の中で最大規模。
 北東アジアが緊張状態にある中で、中国・北朝鮮を事実上の仮想敵にした米軍・自衛隊の大規模な実動演習を軽視することはできません。

 12月の「23行動」14人参加で22日に

 菅首相が17・18両日沖縄を訪問、知事選で示された「県内移設反対」の民意に背を向けて「辺野古新基地建設の日米合意」を押しつけようとした直後だけに、市民の関心はことの外高く、大教組宣伝カーに掲げた普天間基地の大きなタペストリーに見入って質問する人などもあり、1時間で500枚のビラが市民の手に渡りました。
 マイクを握ったAALA連帯、大教組、民医連、新婦人などの代表や松田・上羽幹事らは、沖縄の基地問題だけでなく、「動的防衛力の構築」などを新たに打出した「新防衛計画大綱」などの危険な動き、国民を裏切り、公約を次々投げ捨てる民主党政権の政治をきびしく糾弾しました。
 なお、11月の行動も一日繰り上げて22日に5人の参加で沖縄知事選支援をよびかけました。
 また、大正区での3回目の宣伝行動は11月20日に4人の参加で5時間、ハンドマイク宣伝と各戸ビラ配布を行ないました。

1月、沖縄で「基地闘争交流集会
(兼・全国代表者会議)」開催

 安保破棄中央実行委員会は12月の常任幹事会で、標記の全国会議を以下の日程)で開催することを決定しました。
◆日時/2011年1月28日(金)〜30日(日)
◆場所/沖縄県内
◆日程/28日 宜野湾市を訪問→辺野古連帯行動→やんばる統一連と交流
      29日 東村高江のヘリパッド反対闘争連帯行動→那覇市で「基地闘争交流集会」
      30日 「基地闘争交流集会・全国代表者会議」


沖縄知事選支援活動に参加して・・

 

伊江島宣伝行動について

伊江島にて 11月17日、朝の宣伝を終え、大急ぎで本部港に向かい、船に乗り込んでいざ伊江島へ。海がとってもきれいです。
 伊江島に到着後、すぐに意思統一、4人1組の3グループに分かれてビラまきに出発です。伊江島で唯一の日本共産党村会議員の名嘉さんや日本共産党伊江島支部長の喜屋武さん、地元の平安山さんも一緒に行動です。
 伊江島は5000人の人口で2000戸あります。ビラはもちろん2000枚が下りてきていますが、これまで350枚しか配布できていない状況でした。今回は支援もあり、全戸配布をやりきろう!ということになりました。1軒1軒が遠く、車で分散して出発です。
 ほとんどの家の玄関や窓は開けっ放し状態で、事件などもほとんどないんだろうなぁと思うほどほっこりする景色です。どこまでも続く畑の中を歩き、ビラをまいていきます。畑にいる島民に声をかけると「この人(イハさん)しかいないよ」「基地はなくなってほしいからねぇ」など、ほとんどの人と対話でき、基地をなくしたい!との思いが伝わってくる対話ばかりでした。
大阪弁でしか話せないので話していると、「どこから来なさったね?」と聞いてくれ、「大阪からイハさんを絶対に知事にしたくて応援にきました」と言うと、「そうね。がんばってね」と激励もたくさんいただきました。対話が広がるにつれ、どんどん元気になるビラまきはとても楽しく、足の疲れも吹っ飛びました。
 のんびりした島の中を歩いてビラ配布をするので、いろんなものに出会います。「なんやお前」という顔で近づいてくる伊江牛、きれいなハイビスカス、うずらのつがいが歩いているのも見られました。この日はみんなで1200枚のビラを配布することができました。夕方からは晩の懇談会にむけての宣伝にもとりくみました。

(西淀川区労連・折原知子)


残念な結果になりましたが・・

 私たちはビラ配布やマイク宣伝の中でも県民の熱い思いを毎日感じました。音を聞いて家を飛び出して来る人、拝むようにして聴いて居られる姿に何度も会いました。「伊波さんを落としたら、死ん沖縄支援行動でも死にきれん」と、杖を握った手がわなわなと震えていた95歳のおじいの姿が目に焼きついています。
 1月の市長選挙の時より強い思いと熱い反応を感じたのは同行の人も同じようでした。戦後65年の長きにわたり基地の重圧と被害に苦しんできた人たち、保革を越えた県民の共通の思いに何度も胸を熱くしました。この一年の闘いを通しても、もはや辺野古移設は不可能なところに追い込んだと言うのが私自身の実感です。
 伊波さんは選挙後の会見で「今後も解決に向けて挑戦するし、いつか私たちが勝つだろう」と頼もしい決意を述べておられます。私も新しい年を、新たな挑戦の年にしたいと思っています。


(中央区・大河正雄)


県民の立場に立ちきれる人が誰か

 11月13日、今日で実働4日目。雨が降ったり止んだりの中、朝7時半から大通りの交差点で宣伝。選挙戦はとかく言われているが、相手側が決して引き下がらない闘いである事は日毎に実感できる。まさに一日毎、一声毎が勝負を決めることになるでしょう。
 名護の市民は、こちらの呼びかけに優しく応えてくれるが、きっとそれはおだやかな県民性もあるような気がする。選挙での選択とは別物かも知れない。美しい海、豊かな自然を守り、県民の立場に立ちきれる人が誰か、ここをとことん明らかにしていかなくてはと、新参者の私は思います。


(天王寺区・松本美代子)


支援活動第18日目(11月26日)

 今日の朝宣伝は大北5丁目の青山交叉点(びいまた)で北部連絡会合同で行う。6時40分に現地に到着。参加者は、次ぎつぎ増えて最後には50人になる。出勤の車相手の宣伝は今日限り。
 10時からハンドマイク宣伝。午前中は事務所近くの東江地域へ。ここでも反応は相変わらず強く感じる。宣伝の音を聞き家を飛び出してくる人、平屋の家の中でジッと聞き入る高齢者、中には朝から酒飲みながら「訴え」に聞き入る老人なども。ここ終盤に入って1月の市長選を上回る反応。全体として怒りに近い、これこそが「沖縄の心」と想う。5時半に宣伝を切り上げにする。


(中央区安保事務局長・北川恒雄)


●反核平和を願う文学の会発行の反戦反核平和詩歌句文集第22集『ひびきあう山河』が大阪安保に贈呈されました。
その文集から川柳や俳句 などを数首ご紹介します。

  基地ひとつ抑止できない抑止力
  基地移設広い自国があるじゃない
  おばぁの海に迷彩色のブーメラン
  アメリカに向いた顔には口がない
  米軍が出る気にならぬ思いやり
  アメリカのアメリカの為だけの基地
  もともとは誰のでもないこの大地
  もう返せジュゴンに返せ夏の海
  政権が変わるもなまこの尾と頭
  物置に「安保反対」古団扇
  ぬけぬけと「日米合意」口にして「日」に沖縄の意思を含めず


●佐世保で日本平和大会

 12月2日〜5日、佐世保で開催された2010年日本平和大会には全国から約1300人が結集、沖縄をはじめ全国各地の基地・安保のたたかいを学び、交流しました。大阪からは、平和委員会、新婦人、大阪労連、自治労連、生協労連、全損保、大阪安保(中野事務局員)など23人が参加しました。基地調査行動では、北朝鮮による無法な攻撃事件が発生し、大規模な米艦・日米合同軍事演習が実施されている最中の開催とあって、佐世保港では艦船の大半が出動し、同港が世界の動きと直結していることを実感させました。