2007.12.12 384号 ダイジェスト版



  12・1岩国、12・2座間大集会成功!

 12月1日、岩国・錦帯橋近くの河原は、万余の人々が掲げる「怒」の文字で埋め尽くされました。

 高齢の方も含めて市民が多数参加した「国の仕打ちに怒りの1万人集会in錦帯橋」では、井原市長の挨拶、民主・共産・社民等の国会議員の一言発言、市民代表の意見発表の後、「集会アピール」を大きな拍手で確認、『国の仕打ちは許さん怒(ど)ー』と唱和しながら「怒」の字を書いた紙をいっせいに掲げて抗議の意思を示しました。最後に、錦川の清流と紅葉の映える山に向かって、みんなで「故郷」の歌を合唱、美しく静かな岩国を取り戻す願いと決意を参加者全員が胸に刻みました。場内カンパは253万円超。

 岩国始まって以来1万1千人が参加した大集会は翌日の「朝日」「毎日」がカラー写真入りで報道しました。

 数十台のバスなどで参加した県内、中・四国からの参加者とともに、関西の代表は、一部新幹線での参加者以外に、約50人が大阪からマイクロバス2台に分乗して集会に駆けつけました。森ノ宮出発が午前8時過ぎ、帰着が午後9時という強行日程。往復の車中では、歌唱指導や合唱、配布資料の説明、活動報告・訴え・感想などで交流を深めました。

 会場では、大阪安保が中央区、母連・大教組・府高教・新婦人などの協力で作成した5mの激励寄せ書き旗が注目されました。「『米軍艦載機くるな』のどこがアカンねん!」と大書し、錦帯橋のイラストつきの寄せ書き旗には、100人を超える署名や激励の言葉がぎっしり書き込まれています。集会後、写真に撮った後、この旗を井原市長夫人に手渡しました。

 参加者一同の名で採択された「国の仕打ちに怒りの1万人集会アピール」には、次の文言が含まれています。

「(前略)国や県の圧力に対して、市民の安全・安心を守ろうと立ち向かう井原市長をリコールするという動きにも負けられません。

 この清流錦川や錦帯橋のまち岩国を、極東一の米軍基地にしていいのでしょうか。愛宕山に米軍住宅などもってのほかです。(中略)去る25日には沖縄で基地を囲む人間の鎖行動が行われ、明日は神奈川の座間市で1万人の集会が開かれます。私たちは多くの市民と手を携えて、また全国の運動にも励まされて必ず35億円の庁舎建設補助金を国に出させるまで運動を強めていく決意です。同時に、国の仕打ちに怒りの1万人集会の名において、全国の皆さんに呼びかけ、庁舎建設資金を自らの力で作り出すために、全力を尽くすことを宣言します。」

翌2日、「戦争司令部ノー、爆音も原子力空母もゴメンだ!」を掲げた「許すな!米軍基地の再編・強化12・2首都圏第集会in座間」が開催され、1万3千人が結集。日本平和大会(沖縄)参加者などによる「11・25キャンプ・シュワーブ包囲人間の鎖行動」(1,300人)の成功とともに、日米軍事利権がらみの米軍再編・基地強化に反対する各地のたたかいが連帯を強めて大きく発展し、日米政府の横暴を追い詰めています。

◆「住民投票を力にする会」の岩国市庁舎建設募金袋あります。

沖縄東村・高江に激励の寄せ書きとカンパ

 日本平和大会(11月、沖縄)には大阪から35人が参加しました。

 これに託すため大阪実行委員会は、米軍北部訓練場で「ヘリパッド移設反対」のたたかいを進めている東村・高江区への激励寄せ書きと支援カンパを11月初旬からよびかけ、シーサーや仏桑花のイラストを配した2・5mもの黄色い横幕2枚には、50余団体150人もの激励・連帯の一言や署名がぎっしり。これらは主として、大阪AALA総会、母親連絡会、大阪労連幹事会(11月14日)、民医連理事会、新婦人事務局などで寄せられたもの。

 11月24日の現地交流・座り込み行動でも、1,300人が参加した25日の「人間の鎖行動」でも色あざやかな寄せ書き旗が注目を集めました。大阪安保は、百数十人から寄せられたカンパ8万円を高江区の「ヘリパッドはいらない住民の会」に贈りました。


◆「住民の会」では、「東村・高江区周辺における米軍ヘリパッド建設の即時中止、及び、北部訓練場の将来的前面返還を求める」国会請願署名運動を始めています。目標はとりあえず、住民総数150人の100倍ということで15,000筆。とりくんでいただける団体があれば請願書の見本を送ります。

10月以来、「水曜宣伝行動」継続

 テロ対策新法の成立許すな、防衛省疑惑徹底糾明

 国民大運動実行委員会と共同でよびかけた「テロ特措法延長・新法制定反対!大阪から政治の流れを変えよう!10・3緊急府民大集会」(扇町公園、3,600人)の後、大阪実行委員会は大阪選出国会議員への要請行動とともに、10月半ばから「毎水曜宣伝行動」にとりくんできました。

 大阪市長選など立て込んだ日程の中で参加は4〜5人のことがほとんどですが、情勢が動くため都度流しテープもビラの内容も改変し、宣伝カーで3〜6時間大阪市内各地を宣伝カーで廻り、毎回数ヵ所でスポット演説とビラ配布を行なっています。

 今国会になって、9・10(開会日)、10・3(緊急府民集会)、11・21(緊急昼デモ)とデモは3回、街頭宣伝は12回延べ75人が参加し、スポット約40ヵ所、配布したビラは5千枚近くになります

 民主党の「大連立」騒動とインド洋での給油活動、防衛省の利権疑惑、米軍再編をはじめ市民の関心は高く、演説がおわるまでじっと耳を傾けたり、ビラを受け取りに駆け寄る人、「油を出すより防衛省はウミを出せ」と書いたビラに目を通して、「そや、この通りや!」と共感を示す人、「頑張って下さい」と声をかける女性など、毎回市民の反応が返ってきます。府高教の宣伝カーの場合はとくに高校生がよくビラを取ってくれます。

 10月の23日、11月22日には市役所前で「安保廃棄23日宣伝」もそれぞれ1時間行ないました。

 国会の再延長が準備されているもとで、「新テロ特措法は廃案に、軍事利権を徹底糾明せよ」の声をいっそう大きくすることが求められています。


めざましい韓国の変化 平和勢力とも交流

 94・95年の「韓国平和ツアー」から12年ぶり、大阪実行委員会がよびかけた3回目の「歴史文化、平和を考える韓国平和ツアー」には、大阪のほか京都・広島・愛媛・奈良・和歌山からの参加も含めて17人が参加しました。

 釜山の歴史博物館見学を皮切りに、慶州の古墳公園、石窟庵、仏国寺などの史跡、セマウル号、天安・独立記念館、景福宮、西大門刑務所跡、タブコル公園、さらにいま米軍基地強化の焦点となっている平澤(ピョンテク)、不屈のたたかいで米軍射爆場を撤去させた梅香里(メヒャンニ)、「日本軍慰安婦の家・ナヌムの家」をめぐり交流する4泊5日(10月24〜28日)の旅。毎回の食事も韓国料理の粋の連続・・。

 05年10・21大阪集会に連帯のメッセージを寄せた梅香里の全晩奎委員長や平澤平和センターの姜相源事務局長がスライドやDVDも上映して基地やたたかいの経緯を説明した後、現地を案内しました。 どこでも驚嘆と共感の声があがったのは、お土産として持参した「9・29沖縄県民大会」の大成功を報じた9月30日付「琉球新報」と「沖縄タイムス」の紙面。

防衛省・軍需企業癒着、日米軍事利権疑惑糾明を

 防衛庁を「省」に格上げし、「海外派兵」を自衛隊の「本来任務」にし、「米軍再編・基地強化」を推進、3兆円もの経費負担を取り決めるなど、好き勝手放題の「防衛政策」を推し進めてきた「防衛省のドン・天皇」といわれた守屋・前事務次官。その夫人まで収賄容疑でついに逮捕され、自宅や防衛省に東京地検の捜索が入りました。

 こんな防衛省に「国際貢献」とか「日本の安全」を口にする資格があるでしょうか!「国際貢献」はアメリカの軍事産業にもつながる「日米軍事利権疑惑」、「防衛」は5兆円にものぼる「防衛予算」を食い物にした防衛省・自衛隊幹部の「定年退職後の防衛」そのものです。

 300回をこす「接待ゴルフ」に賭けマージャン・焼肉接待を受けながら、自衛隊海外派兵を押し付けてきたのがこの人。

 三菱重工業を筆頭とする軍需企業、防衛省からの受注額上位15社になんと475人もの自衛隊幹部OBが天下りし、その受け入れが多い企業ほど軍事備品の受注が多い、そしてこれらの企業から自民党に年間2億円もの「政治献金」が支払われている、米国防総省の幹部や軍需企業もこの癒着にからんでいる・・これが、今次第に明らかになりつつある利権疑惑の恐るべき実態です。アメリカ追随の戦争への道は金まみれの汚い道でもありました。

とてもよい旅行だった

       (堺市・Kさん)

 日本から1時間余りで行ける韓国。竜頭山公園の塔の上からの景色や、チャガルチ市場でのお刺し身、やっと外国なんだと思った。山の上の石窟庵の美しい仏像まで山道を皆さんの暖かい介護で登り、見せて頂けたことを感謝しています。

 日本の侵略で35年のながい植民地支配のなか、日本語の強制、創氏改名で大きな屈辱的な生活を余儀なくされたこと等を知り、日本人かと、近づいて来た年配の方は「桃太郎」の歌や{勝ってくるぞと・・・」等歌われて、その人なっこさに胸が痛みました。

 立派な白亜の独立記念館では、学生たちが民族の歴史をしっかりと学んでいる姿に感心し、羨ましくもなりました。

 ピョンテクの米軍基地やメヒャンニの元米軍基地の見学、スライドや地元の人々との交流など、ここも日本と一緒なんだと、みじかに感じました。

 一番強烈だったのは、西大門監獄の印象でした。今もあの悲鳴が耳から離れません。戦前の日本共産党の闘いの歴史とダブり感慨深い思いでした。

 柳寛順さんの生きざま。それらを讃える韓国の人々にも感動です。

 何時か日朝協会のツアーでのこと、朝鮮人と間違われ「私は皆さんにあやまらなくてはなりません」と案内をしてくださった人から云われた。その時の意味がこのツアーで理解する事ができました。

 ナヌムの家ではハルモ二との交流で、戦争はしないようにしてほましいと何度も繰り返された。日本軍により強制連行され性奴隷として働かされ、どんなに辛い屈辱の日々だっただろうか。その罪を認めない日本政府が恥ずかしい。

 それにしても、法政大学をでた日本の若者がナムルの家で働いておられた。頼もしく思えた。その青年から日本軍「慰安婦」歴史館で丁寧な説明をきいた。

 南大門の生活感の溢れる市場は、圧巻でした。

 とてもよい旅行ができたことをうれしく思います。お世話になり本当に有り難うございました。


バスの中でだされた参加者の感想から


○日本のやったこと、恥ずかしい。驚くこといっぱい。日本ではこのような歴史、教科書にない。祖父母がブサンに住んでいた。知らないではすまされない。また、来たい。○36年の日帝の歴史をきちんと教えている、いいことだ。日本は近現代史は不十分。ちがい感じた。○教育問題きちんと教えている。片や日本では歴史を改ざんして教える。完璧に負けたという思い。その点で、また楽しみもあり、いい旅だった。○いろんなことを考えさせられえる旅だった。韓国の発展ぶり驚いた。また、次も来たい○日帝のやってきたこと、足の震えるおもいだ。

安保破棄・諸要求貫徹大阪実行委員会
   Tel06-6763-3833  fax06-6763-3836
   
・大阪市天王寺区
  玉造元町 17-22