2006.3.17 367号



大阪港にまた米艦船、4月3日入港

米艦船カーチスウィルバー(8346トン)が三たび(98年4月、04年3月)大阪港に入港を予定しています。4月3日9時〜6日9時の予定。

 同艦は米第7艦隊所属の駆逐艦。トマホークミサイル90基、劣化ウラン弾3,100発を搭載し、イラク侵略にも参戦しています。今回、「親善・友好」を口実にしていますが、米軍基地再編・強化計画と軌を一にした入港であり、民間港の軍事使用拡大そのものです。

 有事法制の一つとして制定された「特定公共施設利用法」では、港湾管理者である地方自治体の権限を国が取り上げて米軍・自衛隊に提供できる道が開かれていることも見落とすことはできません。 血塗られた軍艦が平和な商業貿易港に平然と入港するなど、またも大阪府民の平和の願いを踏みにじるものであり、到底認めることはできません。大阪実行委員会は16日、大阪市港湾局に抗議交渉日の設定を申し入れました。入港が強行される場合は接岸地点での抗議行動を行います。



瀬長フミと亀次郎〜「届かなかった獄中への手紙」(二女・内村千尋さんが講演)

●「4・28」(サ条約・旧日米安保条約発効)集会開催予告

*日時/4月28日(金)
      午後6時30分〜

*場所/アピオ大阪206号室

*参加費/無料

*主催/
 勤労協
 戦前の出版物を保存する会
 安保破棄大阪実行委員会

岩国市民の良識示した歴史的勝利!

60年余も米軍基地と暮らすことを余儀なくされてきた岩国市民がはじめて、政府・米軍の基地強化計画に声をあげた住民投票。有権者の58・68%が、さまざまな圧力、妨害、ボイコット運動を乗り越えて投票し、43,433人という全有権者の過半数が米空母艦載機受け入れに反対する意思を示しました。日米政府はこの結果をうけて、当然、艦載機移転計画を撤回すべきです。

 この勝利は、基地強化・恒久化計画の押し付けに反対する全国のたたかいを大きく励ましています。

 大阪安保は中央及び現地からの要請に応え、11日早朝からワゴン車で竹馬事務局長、奥村・大阪平和委常任理事ら6人が駆けつけ、目一杯住民投票成功のために奮闘しました。

 8時に森ノ宮を出発、午後1時過ぎに岩国に到着、市民会館での市民集会に合流、2時前から3時間余、のぼり・ビラ・プラスターを持って、市内約5キロを練り歩いてハンドマイクで宣伝、5時から1時間は岩国駅頭宣伝に合流しました。

 翌早朝から岩国米軍基地ゲートや新滑走路造成の埋立て工事用のベルトコンベアーを見た後、8時から2時間の駅頭宣伝、10時の行動打合せ集会後は、昨日に続いて爆音被害のとくにひどい川下・中津地域の路地裏流し宣伝の中、「マスコミ各社が取材にきているのに駅前が手薄」の連絡を受け、取って返して駅前で午後2時の出発ギリギリまで宣伝行動を行いました。

 あちこちで投票の成功(投票率50%突破)を願う市民の共感や激励を受け、元気をもらった充実した2日間でした。

 

政府、「国の決めた事に自治体・住民は従え!」

 米軍基地強化・押し付けに全国で反撃

 米軍基地再編・強化、米軍と自衛隊の一体化の問題が政治の焦点に浮上、全国各地で自治体・住民ぐるみの反対闘争がかつてない広がりと規模で大きく発展しています。保守・革新の立場の違いを越えて日米政府の横暴に反対する声が高まる中、このたたかいの到達点と特徴、今後の展望と方向を明らかにするために、安保破棄中央実行委員会と日本平和委員会がよびかけた沖縄での「全国基地闘争交流集会」(2月24〜26日)には、本土からの100余人を含めて約300人が参加しました。
 大阪からは7人が、京都・滋賀・奈良の代表とともに参加、個人資格で参加した前川奈緒さん(大阪民主新報記者)のルポが、早速3月5日付の「民主新報」4面に大きく掲載されました。
 集会では、基調報告、志位和夫・共産党委員長の特別報告、沖縄・神奈川・岩国などからの現地報告が行われ、2日間にわたって熱心な討論が続きました。 全国の米軍・自衛隊基地に関する報告や発言が相次ぐ中、大阪安保の竹馬稔事務局長は「米軍基地のないところでの安保・基地闘争」について、大阪で一貫して留意し取り組んで来た経験と教訓について発言しました。
 最終日には、本土からの参加者がバス2台で名護市東海岸を訪れ、日米政府が新たに押しつけようとしている「辺野古沿岸案」の新基地予定地を視察、「ジュゴンの里」代表の東恩納琢磨さん(01年9・11直後の10・22府民決起大会に招請)や名護市長選のたたかいを契機に活動を再開した「二見以北10区の会」の浦島悦子・渡久知智佳子さんたちと交流しました。
 沖縄では、地元の頭越しに新基地を「辺野古沿岸」に建設するという「中間報告=日米政府合意」に怒りと反発が広がり、これまでのいきさつを乗り越えて新たな「島ぐるみ闘争」が発展、3月5日には宜野湾市海浜公園で県民総決起大会が開かれ、県内各地から3万5千人が結集しました。

◆「全国基地闘争交流集会」の報告文書あります

◆DVD・ビデオ『黙っていると100年先も基地の街 米軍再編 神奈川のたたかい』(43分、企画・安保廃棄神奈川県統一促進会議 協賛・中央実行委員会 制作・協力日本電波ニュース社)2,700円

◆相模原市作成CD『基地強化反対・早期返還を』(13分)

有事法制の具体化は許せない!

 「国民保護計画のねらいを斬る2・3学習会」に70人

 2月3日、憲法会議「国民保護プロジェクト」と安保破棄大阪実行委員会がよびかけた学習会(グリーン会館ホール)には府団体・労組、地域、府下の共産党議員団などから約70人が参加しました。

 大阪府の国民保護計画が策定され、いよいよ市町村段階での策定作業が始まるのに対応して開催したもので、憲法会議事務局次長の西晃弁護士が有事法制の具体化である「国民保護計画」のねらいについて詳しく解明、府職労と民放労連KBS労組の代表が自治体や指定公共機関での動きとたたかいについて報告しました。

雪の中、700人が怒りの唱和
   日米合同演習反対!

2・12あいば野集会に大阪から約30団体、100が参加

現地あいば野は一面の雪景色。会場となった今津町橘公園は15センチ程の積雪で県外からの参加者もビックリ!。時折、激しい横殴りの吹雪に見舞われながら意気高く抗議のシュプレヒコールを響かせました。

 大阪からは約百人が参加、県外参加者を代表して竹馬稔事務局長が連帯の決意表明をおこないました。大阪の参加者は各団体旗をかかげ、デモの先頭で出発。近県からかけつけた仲間と共に現地のたたかいを大きく励まし、米軍と自衛隊の一体化は許さない決意を固め合いました。

 2月19日から始まり3月3日に終了した8回目の「あいば野日米合同演習」は、ヘリや野砲の演習の訓練だけでなく、昨年3月設置された全国3番目の「都市型戦闘訓練施設」を使って、イラクにも出兵した米海兵隊が市街戦のノウハウを自衛隊に伝授する、本格的な人殺し訓練がおこなわれたことが大きな特徴です。あいば野での厳寒期での合同演習、岡山県日本原演習場での同時演習は今回が初めて。

 演習中、迷彩服の米軍大佐がJR湖西線に乗車したり、私服警官が周辺をうろつき、車をのぞき込むなど、住民監視が強められたり、海東・高島市長がHPで「市民の安全を守る」という一方、「訓練参加人員も少ない。演習場内でのことより、外部から大勢来られる反対運動の方々に関係するトラブルの方が心配される」と住民の平和と安全の願いを逆なでするような不当な発言をしています。

 「ふるさとをアメリカ軍に使わせない滋賀県連絡会」や「あいばの平和運動連絡会」を中心にとりくまれた「立看板運動」は、大阪からの165本をふくめ450本が演習場周辺と県内各地に掲示され、函館山スキー場に来たスキー客などからも注目されました。


◆あいば野平和運動連絡会制作DVD『あいば野はいま・・都市型戦闘訓練施設、共産党調査団、市街地行軍の様子』(12分に短縮)

◆パンフ『饗庭野(あいばの)は今 06・2』1部400円

安保破棄・諸要求貫徹大阪実行委員会
   Tel06-6763-3833  fax06-6763-3836
   
・大阪市天王寺区
  玉造元町 17-22