2009.8.4 398号 ダイジェスト版



総選挙 安保廃棄勢力の前進で改憲No!
海外派兵、米軍再編・基地強化にストップを!

 いよいよ総選挙(8月18日〜30日)です。自公政権から民主党政権への交代が予想されるものの、「日米同盟絶対」の政治から抜け出せない政権ではくらしも、平和も守ることはできません。

 安保廃棄勢力の大きな前進に向け全力を尽くしましょう。

炎天下、7月の「安保廃棄23日宣伝行動」

 総選挙の日程も決まった7月23日正午、大阪実行委員会は34度を超える猛暑の中、大阪市役所前で定例の「23日宣伝行動」をおこないました。
 「変えようアメリカ言いなり、国民いじめの政治」「安保で平和が守れるか」などと大書した看板幕を宣伝カーにとりつけ、淀屋橋の欄干にも同文の大横断幕を掲げて宣伝、市民の注目を集めました。
 この日の行動には平和委・国民救援会・中央区安保など12人が参加し、汗を流しつつ420枚のビラを配布しました。
 宣伝カーからは、宮本たけし衆院比例候補をはじめ、大阪AALA連帯委、大教組、安保事務局、平和委など5名の弁士らが代わる代わるマイクを握り、「自公政治を終わらせ、国民が主人公の新しい政治をつくろう」と訴えました。各弁士は、政権交替の可能性がある情勢のもとで、民主党が「インド洋での給油活動継続容認」をはじめ重要な政治課題で原則を投げ出すような後退発言を重ねていることを厳しく批判し、「日米軍事同盟優先」の政治が、グアム移転費用など国民のくらしを犠牲にしていることを強調しました。

「安保50年」に向けて、安保廃棄の学習、宣伝を!

大阪実行委員会では、来年の安保50年を前に『日米安保を問い、学び、告発する』大きな運動を全府下で広げ強めるためにも関連資材の活用を呼びかけています。
 畑田重夫氏の講演内容(4・28講演会)を収めた「世界の流れと日本の進む道」は「大変わかりやすく、支部の学習会でぜひ使いたい」(新婦人・正森さん」と、手軽な学習本として大変好評です。
 安保ブックレット?「今日の日米同盟」は畑田パンフの内容をさらに深め、安保の歴史的背景から、日本の政治を根幹から歪めるものとして具体的に詳述。「主権国家とはとても言えない日本」を鋭く告発し、「安保廃棄」の展望を示しています。

9月、沖縄で基地闘争交流集会(全国代表者会議)


◆9月24日(木)昼〜27日(日)
◆普天間基地〜嘉手納基地〜伊芸区(都市型訓練施設)〜辺野 古〜高江(ヘリパッド)視察・調査や、やんばる統一連など 各地で交流
◆26〜27日全国会議(那覇市内)。

★7月22日、近畿圏のうち、京都・奈良・兵庫・大阪の4府県が参加して近畿ブロックの会議をもち、右の沖縄集会に近畿から30人以上を派遣しようと、各府県の目標も確認しました。

大阪からも代表団派遣を!
 参加費66000円(人数により変更あり)
最終締切9月3日(木)

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「安保のこと、もっと知りたい」西成で2回の学習会

 6月28、西成区のある地域で開かれた「赤旗読者のつどい」に竹馬事務局長が招かれ、DVDで映画『1960年安保闘争 不滅の足跡』を上映後、日米安保条約の問題点について報告しました。
 参加者は20人ほどでしたが、この映画を観て大きな衝撃を受けた医療生協で働く若い女性が早速、職場での「安保問題学習会」を計画、7月21日に診療所で医労連の分会学習会を開催、12人の参加で映画を鑑賞して、「国民の暮らしが大変なときに、なぜ税金をアメリカいいなりに使うのか!日米安保条約って何? 私たちに、生活にどうかかわっているのか?」について学習しました。
 「60年安保の時はこんなに労働組合が元気で、大きな力を発揮したのに・・」などの感想も出され、「屈辱的な日米安保の内容や実態がもっと広く国民の中に知らされれば、必ず怒りや運動に結びつく」ことが改めて実感される学習会になりました。

■「ピースボート」オセアニック号も

憲法違反の自衛艦に護衛され・・。

 アデン湾で。  5月11日から12日、

 今回の航海は5月2日にシンガポールを出港し、8日にモルディブに寄港する予定でしたが、ソマリアの海賊問題で、国土交通省から強い要請があり、船長の判断で「乗客の安全を守るため、航路変更し」、自衛艦の護衛のもとで航海するということになりました。
「ピースボード」とは、憲法を守り、世界に日本の憲法を広めるという目的を持っています。それにもかかわらず自衛艦に守られながら航海するのは、趣旨に反し残念だと、早速「自衛艦遭遇前夜」と題して、乗客員と3回のレクチャーが行われ、いろいろ話し合いの後、乗客にアンケートをとりました。
 「自衛隊はソマリアに来るべき 77%」「来るべきでない 40%」、「自衛隊に守られたい 79%」「守られたくない 41%」、「今後も派遣すべき 40%」「すべきでない 54%」で、中には「泳いででも帰りたい」「ピースボートは航路を変えるべき」「護衛を断るべき」など、少数ながらもこんな意見もありましたが・・。何ということか。これが日本人の意識なのでしょうか。
 ソマリアと聞いても遠い世界、日本にいる限り何の関係もなく、ただ憲法を守る立場から、海外派遣に反対していたことが、思いもかけず海外派遣の現実に私自身が遭遇するとは、夢にも思っていなかったことです。
 5月11日の夕方、デッキに出てみると突然、どこから現れたのか、まわりに6隻の船と自衛艦が列をなして航海しているではありませんか。多国籍の貨物船が1マイルの間隔で配置され、その前後を自衛艦が護衛し、時々ヘリコプターで空から守るというものでした。
 デッキでは自衛隊に守られたい人も、守られたくない人もカメラにその光景を撮るため、右往左往していました。時には遠く、また時にはびっくりする程近くに、不気味な姿が目に焼きついています。 今、海賊が現れたら、攻撃が始まるのかと、とても複雑な気持でした。日本の国会では「海賊対処法」がどのように審議されているのかわからないのですが、日本からこんなに遠く離れた地点で、日本の現実を突きつけられてしまいました。

 (南真澄幹事・ソマリア沖を抜けて紅海を航行中の船上より)

132名の青年が、「沖プロ」に参加して

自治労連20周年企画として、「沖縄プロジェクト」・(通称「おきプロ」)が6/12〜14日まで開催されました。全国から1270名、大阪からは132名の自治体で働く青年職員が参加しました。その中で、仲間との交流を深め、沖縄の歴史・文化・環境について学びました。
 当日までは、あの青い空・青い海を想像し、プログラムの中にはダイビングやマングローブ周辺でのカヌー体験などもあり、楽しみにしていました。当日は見事に雨に降られ、残念ではありましたが、やはり現地でしか味わうことのできない体験ができ、さらには壕(ガマ)や平和祈念公園、戦跡をめぐる中で感じられた沖縄戦の悲惨さは忘れられないものになったかと思います。
 この集会の主旨である「安保破棄」に関しては、やはり沖縄各地にある基地問題です。「おきプロ」では2日日に宜野湾市の伊波市長の講演があり、基地が街の中心にある自治体の現状と、市民集会など自治体職員と住民が一体となって基地の返還運動に取り組んでいることについて聞くことができました。基地政策部基地跡地対策課の設立や、沖縄国際大学の米軍ヘリ墜落事故のDVDなどの紹介もあり、自治体職員である参加者の多くが様々な思いを大阪へ持ち帰って来ました。ここで、青年の感想を2つ紹介します。
 「最初はただ単に行ってみたいだけの場所でしたが、その内この場所は過去の出来事の上で存在していて、今もなお、基地問題で美しい海、サンゴやジュゴンの居場所がなくなろうとしている.これは、沖縄だけの問題でなく、みんなで考えるべき問題だと改めて思いました。」「基地があるから経済的に潤っている人もいることがわかった。複雑な問題であると思いました」。
 また、現地ガイドの方が語ってくださった思いを紹介します。「私は、基地で働く若者、自治体で働く若者が自分自身のしている仕事や業務がその先で人の生活や人の命を壊している事実があることを伝えていかなければならないのです。そしてそれは、沖縄だけのことではないと思います」。この思いは本当に私自身の心に残り、「安全保障条約」があるが故の様々な矛盾を突きつけられたように思います。確実に沖縄に基地があることへの疑問や問題意識が芽生えたと思います。
 この「安保破棄」のたたかいに、皆さんの周りの青年たちを是非誘ってください。「おきプロ」へ参加した青年はそれに応えてくれると思います。
 最後に、青年の感想をもう1つだけ紹介します。「隣りにいる人が笑っていられることの大切さ、ガマでの話や、実際そこに立つことで、戦争は大切な人も、自分自身も失うようなそんな思いがした。大切な人、大切な物、大切な未来、守りたいです」。以上で発言を
終わります。共にがんばりましょう。(要旨)
                     (6.23大阪集会発言より)

安保ブックレット(5)

「今日の日米同盟」は旗だパンフの内容をさらに深め、安保の歴史的背景から、日本の政治を根幹から歪めるものとして具体的に詳述。「主権国家とはとても言えない日本」を鋭く告発し、「安保廃棄」の展望を示しています。

A5版64頁 頒布価格 1部400円


B5版24頁 頒布価格 1部200円

沖縄東村・高江「ヘリパッド」(ヘリ着陸帯)建設反対

座り込み闘争2周年(8月1日)に
連帯メッセージ送付

■沖縄北部の自然豊かな森に囲まれた高江の人口は160人。この小さな一帯が米軍のジャングル訓練センターになっています。ここに更にヘリパッドを増やし、低空飛行のヘリや、新型オスプレイ(配備予定)などが来ると、もう高江には住んでいられない。切羽詰まった住民が「ヘリパッド」工事に反対し、防衛局の「通行妨害禁止仮処分」の却下を求めて裁判でたたかっています。工事現場入口で座り込みを続けて8月1日で2年。
■裁判所での審尋は7月27日終了したものの、結論はまだ出ず。「決定が出るまで工事はしない」(沖縄防衛局長)との言明もあり、今後の推移が注目されています。大阪安保は、引き続き頑張っている現地の「ヘリパッドいらない住民の会」に31日、連帯のメッセージを送り、激励しました。

嘉手納基地の爆音差し止め裁判 最高裁へ署名のご協力を!

■極東最大の米軍嘉手納基地では、常駐の空母艦載機や、他の在日基地、さらに韓国、米本国などから戦闘機が従来にも増して頻繁に飛来。周辺住民5540名が殺人的な爆音差し止めを請求していますが、高裁は請求を認めず、最高裁に上告。
 中央安保はこの署名運動への積極的協力を呼びかけています。
■大阪安保ではメール等で署名用紙を送りますので、よろしくお願いします。第2次集約は10月30日(金)A

安保破棄・諸要求貫徹大阪実行委員会
   Tel06-6763-3833  fax06-6763-3836
   
・大阪市天王寺区
  玉造元町 17-22