2009.3.30 394号 ダイジェスト版



 

イラク・ソマリア・グアム・・8日間連続行動

 3・16〜3・23 全国宣伝強化週間

中央実行委員会の全国代表者会議で、3月16日〜23日が「宣伝強化週間」に設定され、アフガン・ソマリア沖への自衛隊派遣やグアム新協定などをめぐる国会情勢も考慮して全国で集中的なとりくみを展開することが提起されました。

 この間、大阪実行委員会は集会や宣伝など8日間の連続した行動にとりくみました。


◆3月16日、21日はイラク集会に参加

 ことし3月はイラク戦争6年。16日には「わたしたちの選択」と題する「ジェフさん講演会」が開かれ、約160人が参集しました。集会では湾岸戦争への出動を最初に拒否した元海兵隊員ジェフ・パターソンさんが「抵抗する勇気ー戦争を終らせることができるのは誰?」と題して講演、イラクから帰国したばかりのフリージャーナリスト西谷文和さんもかけつけ報告しました。またパレスチナの母と子支援活動などにとりくんでいる清末愛砂・島根大学講師が「イラク戦争を通して考える"正義"のあり方」について講演しました。

 集会には中央区実行委や自治労連・大阪労連の代表なども参加。

 21日の土曜日の午後、西谷文和さんの「イラク取材帰国報告会」が開かれ、帰国直後の西谷さんがきびしい監視下で撮影した最新映像を駆使して、現地の現況を生々しく報告しました。

 「イラク取材で見えてきたもの」と題して、西谷さんは全体として治安は回復しつつありテロは減ってきたとしながら、特に、「バクダッドは壁に囲まれた『監獄都市』となっている」「ごみ処分場に生きる避難民たち」「特殊な化学兵器のせいではないかと思われる口唇口蓋裂の子どもの激増」「イラク人は日本製品への期待が高い」ことなどに触れた後、軍人よりも民間軍事会社の要員の方が多いことに表れているように「イラク戦争は歴史上最も民営化された戦争だ」ということを強調しました。集会には150人が集まり、大阪実行委・中央区実行委・大阪労連の代表らも参加しました。


◆「税金は米軍でなく国民のくらしにまわせ」23日行動(3月23日)

 毎月定例の23日行動は淀屋橋で、3月は1時間繰り上げて11時から正午まで。大阪労連・AALA連帯委・国民救援会などから10人が参加、世界で例のないアメリカ言いなり政治の根源にある日米安保の廃棄を、と各弁士が力を込めて訴えました。1時間の宣伝で市民の手に渡ったビラは約300枚。

 大阪市の高齢者無料パス廃止に反対してたたかっている市対連、年金者組合の宣伝行動が正午から行なわれました。27日の市会本会議で市の当初予算案が修正され、存続が決まりました。

◆「3・20あいば野集会」に参加

 イラク戦争開始6周年にあたって、安保破棄滋賀県実行委員会・ふるさとをアメリカ軍に使わせない滋賀県連絡会・あいば野平和運動連絡会など5団体のよびかけによる「PAC3配備・日米同盟強化やめよ」を掲げた3・20あいば野集会が高島市今津町で開催され、大阪からの4人(大阪安保・中央区安保・平和委員会)など近県からの代表をふくめて約100人が参加しました。

 集会では、小泉親司・日本共産党基地対策委員会責任者(元参院議員)が「米軍再編とミサイル防衛計画の危険性」と題して講演、グアム協定や日米軍事一体化、対空迎撃ミサイルPAC3配備の対米従属性と危険性をわかりやすく解明しました。

 集会では岐阜・奈良の代表に続いて、竹馬事務局長も大阪での活動と市民の大きな反響を紹介しながら、「あいば野のたたかいは近畿共通の課題だ」と連帯のあいさつを述べました。

 参加者は今津町内をまわってJR今津駅西口までデモ行進をして市民に訴えました。

◆3・18昼休みデモに70人

 中央の国会デモに呼応して、大阪実行委員会は憲法会議・共同センターと共同して「グアム新基地協定反対、ソマリア沖への自衛艦派遣やめよ!」をメインに掲げた昼休み抗議デモを行ないました。

中之島公園女神像前の出発集会では、大阪労連、共産党大阪市会議員団、中央区実行委の代表が決意やこの間の街頭宣伝での反応などを発言しました。

 「海外派兵の拡大やめよ!」「米軍の基地強化に金を出すだすな!」などと唱和しながら、春陽のさす御堂筋を北上するデモ隊列は沿道の注目を集め、各所で激励や共感の声が市民から寄せられました。

 またこの日夜、旭区平和委員会主催の「安保連続講座」の第1回に竹馬事務局長が講師を務め、「日米安保条約は今」と題して講演しました。

◆17日、19日は宣伝カーでまわり、18ヵ所でスポット宣伝

 17日は、約4時間にわたって市内各地をまわり、9ヵ所(なんば高島屋前・本町1・堂島1・大阪駅中郵前・ヨドバシカメラ北側・ナビオ阪急前・淀屋橋・長堀橋)で演説とビラを配布しました。この日の行動には大阪国公(大石書記長)、中央区実行委、大阪実行委の代表がマイクを握りました。

 イエメン警備隊作戦局長の「自衛隊派兵は必要ない。現場をよく知る我々の警備活動強化を支援してほしい。現場をよく知る高性能の警備艇で我々が取り締まった方が効果があがる」とのコメントを紹介したビラ350枚を配布しました。

 ナビオ前では通りがかりの若者がガッツポーズの笑顔で共感を示したり、「ほんまにおかしいわ!頑張って!」「ごくろうさん」と激励する市民、「北朝鮮はどうするんや」「なんでアメリカ言いなりを続けなアカンのや?」と話しかけてくるなど、あちこちで市民の反応が目立った行動でした。

 19日は11時から昼食をはさんで夕刻5時過ぎまで宣伝。大阪労連の西岡幹事はじめAALA連帯委、中央区実行委、大阪実行委の代表ら7人が交代で演説、憲法違反のソマリア派兵やアメリカ言いなりの「グアム新基地協定」を厳しく批判しました。この日のスポット宣伝は、上六・四天王寺・西門・天王寺駅前・天満橋・御堂筋本町・長堀心斎橋・千日前・谷町6の9ヵ所で、ビラは途中増刷分とも500枚を配布しました。


◆反貧困、生活危機突破3・22府民大集会に3000人

 国民大運動実行委員会がよびかけた扇町公園の集会には府下各地から約3000人が参加、集会後2コースでデモ行進。安保破棄実行委員会事務局からも参加しました。


安保破棄・諸要求貫徹大阪実行委員会
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